一般的にビジネスモデルといえば、ヒト・モノ・カネ等の流れをフローチャートのように図式化したモデル図を思い浮かべる人が多いでしょう。かつて、ビジネスモデル特許が流行した頃からよく見かけるようになりました。
起業家にとって、ビジネスモデルとは文字通り事業の仕組みと考えられます。起業する上でビジネスモデルを考えていくとき大きく二つポイントがあります。まずビジネスそのものの仕組み。誰にどんな商品・サービスをどのように提供するのか、という仕組みの部分。それから課金の仕組み。どのように売上を挙げて回収していくのか、という仕組みです。
事業体には個人事業からグローバルなコングロマリットまで考えられるため、ビジネスモデルという言葉を一義に明確な定義付けするのは難しく、会社の数だけビジネスモデルがあると言っていいと思うし、またそのようにあるべきだと考えます。
ビジネスモデルの位置づけは、企業の形態を表すものとしてよくピラミッド型のモデルが用いられますが、一番上に経営理念があり一番下は戦術があり、その過程にいくつか段階があります。ビジネスモデルとしては経営戦略、マネジメント、事業戦略があってここまでがビジネスモデルというものです。一つの事業だけを行っている会社の場合は、ビジネスモデル=経営戦略であり、いくつかの事業となっている会社の場合ビジネスモデル=事業戦略となるため、事業シナジーの基礎という意味においてマーケティング戦略に近くなります。
21世紀において、ますます重要性が高まると考えられる様々な業態のビジネスモデルを分析し学習します。 農業(第1次産業)から、機械工場(第2次産業)、レストラン、通信販売業、AI/IoT(第3次産業)などの実際の成功事例を見ながら、マネジメント力や各事業に共通する顧客価値の提供と創意工夫された仕組み、事業成功要因を学んでいきます。
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